熟年離婚の原因
離婚というと、結婚して5年も経たない間の夫婦の離婚率が高いようですが、子供も独立して、夫も仕事を定年退職して、自分も第二の人生を歩みたいと考える妻が増えてきたことが原因なのか、最近では結婚して20年以上経過した熟年と言われるような夫婦の離婚が増えてきているようです。
年金分割制度が導入されたことから熟年離婚が注目を浴びているようですが、年金分割制度があるからといって安易な気持ちで離婚に踏み切らないほうが賢明でしょう。離婚には結婚よりも労力やお金が必要となってきますし、精神的な負担も大きくなりますが、特に熟年離婚のようなケースでは、離婚に至るまでの相当な準備と心構えが必要になると思います。
熟年離婚で離婚を切り出すのは、圧倒的に妻側からが多いようで、夫にとっては寝耳に水で予想外の出来事のようです。今まで仕事一筋で、休日にも接待ゴルフなどで家にいなかったり、家庭を省みなかったりしている夫が団塊の世代を中心として多いため、長年蓄積された不満を持った妻が爆発して離婚に至ってしまうケースが多いようです。
熟年離婚の年金分割制度
離婚を考えた時には、離婚後の生活をどうやって維持していくのかという金銭面に関することを十分に考えておく必要があります。特に今まで専業主婦であった女性にとっては、慰謝料や財産分与などはきっちりしておかなければいけない重要ポイントでしょう。慰謝料や財産分与に加えて最近制度化された年金分割制度についても、その詳細を十分に理解しておく必要があるでしょう。
この年金分割制度は、サラリーマンなどが加入する厚生年金の2階建て部分のみが分割対象となっていて、国民年金に加入している自営業者の夫は対象にならないことに注意する必要があります。分割される厚生年金の2階建て部分は、婚姻期間中のものだけが対象になってきますから、婚姻期間が長いほど分割される年金は多くなることになります。この分割は平成19年の4月から始まっている合意分割と呼ばれる年金分割制度で、最大で夫の厚生年金の2階建て部分の1/2までを話し合いの上で分割してもらうことができます。
平成20年の4月から始まった3号分割と呼ばれる年金分割制度では、平成20年4月以降の婚姻期間の厚生年金の2階建て部分の1/2を強制的に分割請求することができます。ただ、3号分割は始まったばかりですから、分割される年金額も多くはないことに注意が必要です。